基本情報
︎タイトル | 『カキフライが無いなら来なかった』 |
︎著者 | せきしろ・又吉直樹 |
︎出版社 | 幻冬舎文庫 |
︎出版日 | 2014年10月10日 |
︎ページ数 | 357ページ |
︎読みやすさ | とても読みやすい |
お笑い芸人「ピース」の又吉直樹さんと、文筆家せきしろさんの共作。
500を超える句と、約30の散文、60以上の写真で構成されている。
クスッと笑って楽しめる句、散文集です。
ピックアップ
▪︎又吉直樹
- 転んだ彼女を見て少し嫌いになる
- ハンドを自己申告する小学生
- 敵みたいに笑ってみる
- 異性を意識しただけのパーマ
▪︎せきしろ
- 考えていた専門学校と違うという表情
- 醤油差しを倒すまでは幸せだった
- これも売り物だという
- 質より量みたいなボディソープがある大浴場
僕の感想
僕が大好きで、今一番ハマっている本です。
又吉直樹さんといえば、『火花』や『劇場』で一気に文筆家としてメジャーになったイメージがありますが、その前にこんな秀作を出していたとは、やはり天才です。せきしろさんも最高に面白い。
同じくせきしろさんとの「まさかジープで来るとは」、田中象雨さんとの共作「新・四字熟語」も強くお勧めします。
ちょっとした隙間時間や、少し気分を上げたい時などに読むと効果抜群です。
電車のなかで読むのは控えておいたほうがいいかもしれません。
ちなみに僕は月に一度は読み返して、毎回クスッと元気をもらっています。
彼らのセンスある文から様々な情景が浮かび、読むたびに毎回違う面白さが浮かんできます。
ちなみに散文は、「便所目当ての百貨店だが買い物顔を作る」「自動販売機が一番明るい時」「オハヨウが言えなかったサヨナラは言おう」が個人的におすすめ。